近況 〜事故の話など〜

近頃はすっかり「Hits Room」も放置しており、自動車について熱く語ったり、自分の考えや主張をしなくなってしまっていました。ひとつにはちょっと疲れてしまったこと、日々の更新で手一杯でなかなか「Hits Room」まで書く時間が取れなかったことなどがあるのですが、そろそろまた書こうかなという思いがわいてきて・・・。というわけで新コンテンツ「CS TIMES」はじめました。正直どんな方向性で行くのかまったくわかってないのですが、とりあえず最新情報をお届けしつつ、クルマ関係の小ネタも取り上げつつ、時には熱く語ったりしつつ、新型車レポなどもしていきたいと思っています。なお、「自動車」にまつわる話は、今後すべて「CS TIMES」で扱うことにして、この「Hits Room」はクルマとはまったく関係ない話題を書く場として、残していきたいと思います。とはいえ、あくまでマイペースでやっていくので、あんまり期待せずに、たまに覗いてみてください。

私は、1月末にバイクを運転中に転倒事故を起こしてしまいました。正直言って、なぜ転倒してしまったのか理由がはっきりとはわからないのですが、運転ミスであったことは事実です。スピードはそれほどでもなく、単純に転倒しただけならそれほど大したことにはならなかったはずですが、運悪く私の体は歩道の方へ飛ばされ、街路樹に衝突してしまいました。歩道に転がってしまった瞬間足が折れたことがわかりました。たまたま通りがかった方に救急車を呼んでもらい、そのまま入院することになってしまったわけです。右の大腿骨が真ん中でポッキリと折れてしまっていました。しかし、ケガだけで脳や内蔵に異常がなかったのは不幸中の幸いでした。大腿骨の骨折はギプスによる治療もないわけではないが、ギプスでは長期間にわたって歩くことができないこと、またそれに伴って日常生活に負担が大きくなること、より確実に骨を接合させるために一般的には手術による治療が行われるようです。そういった治療方針はすぐに決定したのですが、事故の場合すぐには現れない別の器官の異常が出る可能性があるらしく、1週間は様子を見ることに。その日のうちに膝に金具を入れ、重りを付けて足を引っ張られたまま、寝たきりの生活を送りました。1週間寝たままの生活はとても辛いものがありました。背中が痛くなり眠ることもできませんでした。

なんですぐに手術をしてくれないのか!とイライラも頂点に達した頃、1週間の時間が流れ、手術となりました。人生初めての手術だったのですが、不思議と不安や怖さはありませんでした。とにかく早く手術してくれという思いが強かったからかもしれません。初めて入る手術室に興味深々だったのですが、患者をリラックスさせるためか、音楽が流れていました。それから全身麻酔のための吸入器のようなものを付けられ、何秒もしないうちに意識は無くなりました。一瞬で気付いたら病室にいました。麻酔は睡眠とは違うように思いました。うまくは言えませんが、死ぬということはこういうことなんじゃないかと。あの状態が永遠に続くのが死というものじゃないかと思いました。病室で目が覚めたのですが、麻酔は体に残っており、その日の記憶はほとんどありません。この手術で私の右足には、折れた骨を支える金属製の棒を挿入しました。上と下で骨にボルトを埋め込んで固定しております。これは1年程度このままの状態で、また取り出す手術をしなければなりません。

手術の次の日からは、車椅子に乗って病棟内を動き回りました。しかし、1週間寝たきり生活を送っていると、立つのもやっとでフラフラとしてしまいました。歳をとった方なら1〜2週間寝たきりが続くともうダメなんだろうなと実感しました。また、右足はまったく力が入らず、動かないのでベッドから車椅子に移動するのにも、誰かの力を借りる必要がありました。1ヶ月は右足を床についてはいけなかったため、2月は車椅子と松葉杖で過ごしました。おかげで右足の筋肉がすっかりなくなり、細くなっているのがわかりました。

3月に入ってからは、少しずつ歩く練習をはじめました。意外と歩けるようになるのは早かったですが、膝が固まっており、まったく曲がりません。これを曲げるリハビリをほぼ毎日やりました。そして、3月末に復帰するに至りました。しかし、ある一定のところまでは歩けるようになったのですが、そこからはあまり回復しません。今でも普通には歩けず、歩き方はおかしいままです。また、どうしても左足に負担がかかるため、すぐに疲れてしまいます。長い距離を歩くこともできませんし、走ることもできません。あたりまえのよえに歩けていたわけですが、本当になんでもないことが幸せなことなんだなと痛感する日々です。一番太い骨を折ってしまったため、やはり完全に治るには1年程度の時間がかかるようです。しかし、担当医の方も言ってましたが、太ももですべての衝撃を吸収してよかったと。もし、内蔵や頭にその衝撃が加わっていたら、もっと深刻な事態になっていたかもしれません。みなさんもくれぐれも交通事故にはお気をつけください。