フォルクスワーゲン“ポロ”が値下げ

フォルクスワーゲン「ポロ」が10万円の値下げを実施した。昔「今日の1台」で取り上げた時に、あと10%安ければかなりの競争力を持つと書いた記憶があるが、10%である18〜20万円までは届かなかったものの、10万円の値下げというのはがんばったと思う。以前から影ではぼったくり価格とも言われるフォルクスワーゲンだが、ようやく殿様商売もしていられないと考えたのか、珍しく値下げを断行したのである。もちろん順調に販売は推移しているのだから、値下げをする必要性はないと言えばないのかもしれないが、むしろさらに販売台数を伸ばすことを狙ったのだろう。またこれには日本のコンパクトカーの完成度の高さ、欧州メーカーの他のコンパクトカーの好調さも関係しているはずである。ただ、依然として3ドアと5ドアが20万円も価格差がある点は高いかなと思うわけだが、3ドアの168万円という価格はかなり競争力があるものと思う。例えば、ヴィッツ1500RS“Vパッケージ”の3ドアは154万円。ポロにはサイドエアバッグやスタビリティコントロール、リヤディスクブレーキなどが装備されるわけだから、実質的には装備的にも性能的にも大差がないことになる。これなら正直私もポロにしたいと思ってしまう。また、最近はコンパクトカーと言えども、いろいろとオプションしているうちに200万円近い価格で買っている人も多数もいるわけだから、ずっと手が届きやすくなったポロ(に限らずヨーロッパのコンパクトカー)は、より多く売れることになるだろう。そういう意味では国産メーカーも安全装備や基本的な部分にしっかりとお金をかけるコンパクトを作る必要がある。