Corolla Verso

「Corolla Verso」といえば、ヨーロッパで販売されている「カローラスパシオ」であるが、5月に発売される新型「Corolla Verso」が発表された。5月??えぇ!スパシオはもうモデルチェンジするのか?と思われる方もいるかもしれないが、実際にはスパシオの販売は継続され、ヨーロッパのみで「Corolla Verso」は発売される。ヨーロッパにおける現行「Corolla Verso」は極めて短命に終わるわけだが、それは仕方ないだろう。日本の5ナンバー事情に縛られては、ヨーロッパ基準のライバルと比べて、何より見た目が貧相になってしまうし、室内空間も勝負にならない。さすがのトヨタもヨーロッパではあの3列目は設定しておらず、(日本のように3列目があるということだけでは買ってもらえない)2列仕様のみとなっているし、今一番拡大しているこのタイプの市場を逃すわけにはいかない!と、わずか2年少々で新しいモデルを投入するというのは、まさに異例の決断である。それで新型「Corolla Verso」だが、これがとてもいい。スタイリングはアベンシスの流れを受け継いだ、若々しくスポーティなものだし、インテリアのデザインも非常にいいと思う。日本のスパシオが一気に魅力を失う。早いうちにスパシオは終了して、こっちを販売して欲しいものである。そちらの方が売れるだろうし、クルマとしてのアイデンティティも明確である。これからヨーロッパから続々とミニバン・マルチワゴンがやってくる。今年ホンダからもこれに近いコンセプトのクルマも出てくる。ヨーロッパ志向のこういうミニバンは国内市場にも必要だろう。それこそコンパクトミニバンはシエンタがある。しかし、ワイドボディというのは、こんなにかっこよくなるのかなぁ〜。確かに取り回しの問題等はあるが、このスタイルが手に入るのなら私はカローラクラスも3ナンバー化してもいいかも?と思った。