MZR-CD

マツダが来年にもアテンザディーゼル車を日本国内でも販売する見込みであるらしい。ディーゼル車はご存知のとおり、日本国内では規制やイメージの問題もあり、一般的な乗用車では一気にラインナップから消えた。しかし、日本を流通する軽油の質も良くなりつつあり、またクリーンさとしても、技術面で一定の目途がついたということで、マツダアテンザディーゼルを市販することにしたようである。以前からマツダアテンザディーゼル試乗会を国内でも実施するなど、このディーゼルエンジンにはかなりの自信を持っているようである。実際ヨーロッパ市場で高い評価を得ているアテンザ(Mazda6)の販売はディーゼルがかなりの割合を占める。それをさらに改良して、来年日本市場にも投入するということである。このMZR-CDと呼ばれるマツダディーゼルエンジンは、2.0L直噴ターボで出力は136馬力。さらにトルクは31.6kg-mにも達する。これに6速ATを組みあわせ、日本ではトップモデルとして加わる様子。エンジンそのもののコストもかかるため、価格は2.3Lより高くなるだろうが、個人的にはこの方針は正解だと思う。本来ディーゼルは実用的なものだが、日本では最初から安易に実用志向を売りにしない方がいい。もっとも高性能なモデルとして売り出していくことで、ディーゼルへのイメージが少しずつ変わっていけば、ディーゼル車の販売もずっと増えて行くはずである。日本ではあまり売れないためか、これまで力が入ったディーゼルが投入されなかったが、ヨーロッパで高い評価を受けている最新のディーゼルが日本でどのように評価を受けるのか楽しみである。