エンタマーシャル?

これは、私の友人の日記ネタから拝借したものだが、日産がフジテレビ系の人気番組「はねるのトびら」とコラボレートしたCMを放映するという。

記事:http://www.sanspo.com/geino/top/gt200606/gt2006060311.html

はねるのトびら」出演者11人が全員登場し、TV番組とTV-CMをミックスさせるという「エンタマーシャル」という知らない言葉が出てきているが、へぇぇぇ〜日産がネェ・・・。という話である。

同じように、へぇぇぇ〜日産がネェ・・・。思った方、私だけじゃないのでは?

え、何が?という方もいると思うが、日産がこれほど大々的にCMに芸能人を使うとは、けっこうなニュースだと思う。以前にも書いたが、トヨタはここ数年芸能人を積極的に起用して、学習心理学的に言えば「高次条件づけ※1」的手法を利用して、商品云々より芸能人のイメージ、好感度で売っているのに対し、日産はルノーとの提携以降、芸能人頼りのCMを頑なにせず、商品の魅力をアピールするCMを積極展開してきた。

しかし、今回のCM。特定車種ではなく「エルグランド」「ラフェスタ」などのミニバンの総合的なCMということではあるが、芸能人を起用したCMを、再度日産がやり始めるということは、国内市場の低迷と深く関係があるような気もする。また、今年は目立った新型車もないため、TV-CMでも方向転換を迫られたという見かたもできる。まぁ、芸能人を使うことが悪いことというわけではない。効果的な面もある。このように、いろいろな方向を試してみるのは、頑固に芸能人は使わない!と変なこだわりを持つよりも、柔軟性という意味では評価できることかもしれない。今日、おっ!と思ったニュースということで、取り上げてみた。しかし、「はねるのトびら」ねぇ。10代〜20代にはいいけど、ファミリー層のお父さん世代にはどうなんだろう?子どもの人気を利用しようということなのか?


※1:「高次条件づけ」を簡単に説明すると、メトロノームの音とともにエサをやりつづけると、いずれメトロノームの音だけで唾液を分泌するようになるという「パブロフの犬」をみなさんご存知でしょうが、エサはやらず、メトロノームと、まったく関係のない物(絵でも鉛筆でもなんでもよい)を同時に呈示していると、メトロノームの音があるので唾液の分泌が始まるのは当然ですが、それを繰り返すうちに、メトロノームなしで、まったく関係のない物(絵や鉛筆)だけを見せても唾液の分泌が始まるようになるというもの。CMではこの手法がよく取られ、整理すると、メトロノームが芸能人、まったく関係のないものが商品、エサがタレントの好感度、ということになります。