怪情報の真相は?

次期クラウンは今年の年末にデビューするというが、この車の情報はいろいろなものがあっていまいち全体像が見えてこない。ただ、はっきりとしていることはクラウンであるというだけに、クラウンらしい内外装で登場するということと、新開発のV6エンジンを採用することにより、最近のクラウンの中ではもっとも挑戦的なモデルになることだろう。しかし、ここに来て一体どの程度信憑性のあるものか不明ながら(情報元が某人気雑誌だけに)V6ターボエンジンの開発に遅れが出ているため、当初は現行の1JZ-GTE(2.5L)を使用するという情報が出ている。普通ならば、別におかしくない話に思えるが、しかし、これが事実だとすれば、一体なんのためのV6化なのかという疑問が出てくる。ご存知の通り、V6はコンパクトだから、エンジンルームを小さくすることができ、クラッシャブルゾーンの確保が有利となるほか、室内も広くできるというプラスの面がある。それを生かしてこそのV6採用だと思うわけで、せっかく新開発したV6エンジンを一番に最初に搭載して、それこそ鳴り物入りで登場するクラウンが、V6も直6も搭載していたとなれば、どういうつもりなのか?と言われておかしくない。昔の日産のようである。その日産も今ごろになってようやくV6を生かしたクルマ作りをするようになったのだから、トヨタがそんなバカげたことはするはずはないと私は信じている。もちろん、次期クラウンロイヤルにはV8エンジンが存在するのなら話は変わってくるが、今のところはV8はマジェスタの担当であり、クラウンに採用されるという話はない。(マジェスタはV8のみとなり、クラウンはV6のみとして性格をはっきり分けるという)直6を搭載するという情報と言えば、以前にもマイルドハイブリッドは現行の直6エンジンを継続採用という話があったが、結局それは1Gエンジンベースのクラウンセダン用の物の話で間違っていたということもある。というわけで、今回もまたいつものいい加減な記事なのかもしれないが、少しだけ興味のあるニュースではある。

もうひとつのこの雑誌の記事で不可解なのは、今までに2回ほど次期セドリック・グロリアは最後のFRと書いていることだろう。では、次の次はどうなるのか?どうにもFFとなるというのである。これもバカみたいな話でありえない。今さらセド・グロをFFにしてなんの得があるというのか。今後、日産のラージセダンはすべてインフィニティと共用されることになり、そしてインフィニティはFRのみで行くことが決定している。登場したばかりのM45は現行限りか、その次でもうやめることが決まっているのだろうか?それともM45はM45で、日産向けにはFFでセド・グロを作るとでも言うのだろうか。そっちの方がリスクも大きいしお金もかかるし、ちょっとでもクルマに詳しい人なら、まったく相手にしない情報だろう。この雑誌は何も考えずにどっかのガセネタを信用して書いているだけなのだろうか。