マフラー

私はこの春に引っ越して道路沿いに住むことになったが、マフラーの音のうるささを感じる。もしもこういう場所に住んでいなければ、マフラーがうるさいなんて言っている人を“いちいちうるさい人間だ。おまえの方がうるさい”なんて思ったかもしれない。しかし、何事も経験しなければわからない部分は多く、実際にこういう場所に住んでみると、なるほどマフラーというのは非常に重要なものということがわかる。あまりこんな風に書いていると、目の前の道路は交通量も多く、環境の悪そうな場所に住んでいると思われるかもしれないが、現実にはそれほどでもなく住宅地の中にある。よって、朝晩の出勤・帰宅時間帯を除けば、それほど車は走っていない道なのだが、不運というのか、目の前は坂道となっているのである。通常40kmでも60kmでも、ただ走り去る分にはエンジン音もマフラー音もそれほど気にならないものである。しかし、角を曲がってほぼ0kmから坂をがんばって登っていくわけだから、クルマががんばっている音が全部入って来てしまう。そういうわけで下っていくクルマには文句はないが、登っていく車にはつい“うるさいなぁ”と呟いてしまう。この中でもやはり6気筒以上のトルクのあるクルマはやはり静かに登っていく。しかし、問題は非力なクルマだが、その中でもむしろわざわざ地響きがするようなマフラーに変えている人がいる。(ミニバン系や今ではタダみたいな値段になっている高級車系が多い)本当に迷惑である。特に夜中、この季節は窓を開けて寝ているが、目が覚めることもある。スポーティ系もいないわけではないが、何よりエスティマの4気筒、ステップワゴンなどは標準仕様のマフラーなら、案外静かな音なのだが、爆音マフラーだと上るのも大変なことが災いしてか、かなりの音を発している。この人たちは確信は持てないが、いつも通る同じ人だろう。

こんなことを書くと確かに私の怒りをぶちまけていると思われて仕方ないが、(実際そうだろうし)別にマフラー交換を否定しているわけではない。しかし、自分自身も今まで気付かなかった部分で、知らないところで誰かに迷惑をかけていることってけっこうあるんだなぁと、自分自身も戒めているところです。騒音ミニバンに乗られている方は、私のような人間を見ると、うれしいのかもしれないが、できるだけ深夜は音がしない走り方をお願いしたいものです。というよりも、緩和されているこういう改造車両の規制をもっと厳しく戻すべきではなかろうか。