テレビを見て

ちょっと小学生の感想文のようなタイトルだが、桶川ストーカー殺人事件に関するテレビドラマをやっていて感じた。テレビドラマだから、事実に基づいて製作されたものであるが、やはりそこには演出というものが入る。事実に反するわけではないが、見ている人に対するある意味での誘導というのはあるだろう。だから、これだけで100%判断することはできないだろうが、私の個人的な意見としては、やはりきちんと警察は責任を取るべきであろう。

この事件では一部の警察官が捜査に対する問題点ではなく、「調書改ざん」という不正行為のために懲戒免職となっているが、上司たちはのうのうと減給処分で生き延びている。警察としての職務を果たそうとせず、市民を死に至らしめた責任は極めて重いにも関わらず、自分達の責任は認めようとせず、甘い処分でお茶を濁して、おそらく彼らはこっそりどこかの警察署に転勤して、何事もなかったかのように正義の味方のつもりで警察官をやっているのだろう。こういう事を起こした人間に警官を続ける資格などないはずだ。こんなことをしているから、まじめに仕事をしている人までも同じように見られてしまう。警察はよく捜査に間違いはなかったとかとか、そんなつもりはなかったといったことを主張する。しかし、誰も最初から間違った事をしようとするわけはない。結果として不祥事を起こしてしまったら、それはきちんと責任を取らなければならぬ。特に今回のような事件は警察の権威を失墜させる重大な事件である。いつも偉そうな彼らだが、自分たち自身がそれに足る人間であり、組織であるように心がけていないのなら、説得力なんてあったもんじゃない。不祥事を起こしていながら、責任逃れをするような人間は、どんな仕事であれ、自分のやっている仕事に、自分自身に誇りというものを持っていないのだろう。


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