勝手に閉館・・・思い出話

なんと、アムラックス大阪が6月29日をもって閉館したというのである。今だに私は信じられないが、HPに書いてあるのだから、本当のことなんだろう。振り返れば、最後に行ったのは6月上旬の土曜日。その時は、まさか閉館するなんて思ってもいないから、注意などしていなかったのだが、少なくとも閉館するという告知らしきものはなかった。もっと早くに知らせてくれていれば・・・。最終日には絶対行ったのにと悔やまれる。トヨタがなぜアムラックス大阪を閉めたのか、その理由はわからない。だから、この際思い出話でもしよう。私はアムラックス大阪に、トヨタの新型車発売、モデルチェンジ、マイナーチェンジが実施される度に足を運び、ほとんど毎月か2月に1回は行っていた。それがこのサイトを開始する少し前だから、3年間くらい続いた。そしてそれは、積極的にとは言えないが、少なからずこのサイトにも役だっていた。お世話になったものだ。カタログもたくさんもらったが、お姉さん(ミレル)と話をしたのも思い出深く、そしてなかなかクルマのことをよく知っていることに驚き、それだけに話ごたえのある方たちだなと思ったのが懐かしい。まぁ、クルマから降りるとすかさず内外装を掃除しに来る派手な服を着た女の子たちと、ただ立っているだけでクルマもよく知らない意味不明な男たちはあまり良いイメージではなかったが、特に悪いことがあったわけではないので、今さら触れるのはやめておこう。

アムラックスといえば、必ずサラリーマン風の人がいたりして、彼らはどう考えてもサボッていたと思う。ベンチならまだしも、クルマの中で寝ていたり、アイドルのMDをわざわざ持参して聞いていたり、いい大人が恥ずかしいなと思ったこともある。また、クルマ好きが集まるということもあって、かなりマニアックな感じの人もいて、密かに私はそういう人がミレルとどういう話をしているのか、またそういう人がクルマのどういう部分を見ているか観察するのが好きだった。なかなかマニアックなことを話していたりすることもあったし、なるほどそういう部分を見るのかと勉強になったこともあった。話は少し変わるが、このアムラックスは外国人の方もけっこう訪れていた。私はそんなに英語はわからないので、意味はあやふやだが、プレミオがとても気に入った様子だった人、セルシオなどをレクサスがどうの・・・と言いながら乗って記念撮影している人、ソアラの電動メタルトップに感動している人、様々な外国人がいた。欧米の人から見てもトヨタの車の出来はかなり良いんだなと思うこともできたし、アジア系の人たちなどは本当に憧れとも言える眼差しで一台一台見ていたのが印象深い。特に会話を交わしたわけではないが、外国の人から見たトヨタ車=日本車ってどうなのか?という感触を知る程度はできたと思う。それ以外には、あまりクルマに詳しくない人に、使い方を教えてあげたとか、それがきっかけでいろいろと話し込んだとか、小さな出会いもいろいろあった場所である。話はじめたらキリがなさそうだ。でも、もうあのアムラックスはないのかと思うと寂しいものである。

確かに私などはそんなにトヨタのクルマをポンポン買うわけでもなし、見るだけ、カタログもらうだけという極めていらないお客だったと思われるが、中にはディーラーのショールームに行くのはウザイからとか、仕事場に近いからという理由で、アムラックスで比較検討、そして購入という人はたくさんいただろう。結果的に大阪はそれほど重要ではないとトヨタが判断したのだろうが、しかし、やはり関西地区のクルマ好きやトヨタファンにとってはとても残念なことだし、東京ばかりにアムラックスやメガウェブが存在していることも、なんだかなぁと思う部分はある。今後はこのサイト作りにおいても、あれだけ動きのあるトヨタ車だと、やはりディーラーの迷惑も考え、そんなにいつも見るだけというわけにはいかなくなる。西の人間にも気軽にクルマが見れる場所を作って欲しいなぁと切に願うのである。