怪情報の真相は?(2)

「怪情報の真相は?」というタイトルで6月10日に書いたのだが、とある方から情報をいただいたので続報を書いておきたい。以前、私は新型クラウンに直6が搭載されるという事はないのではないかと書いた。それはずっとトヨタがV6はV6、直6は直6を生かしたクルマ作りをしてきたことがあり、日産のように同じクルマに直6とV6を与えるようなことはしないのではないかという考えに基づいていた。だが、どうやら次期クラウンには直6も存在するというのである。こうなると新型クラウンはせっかく開発したV6エンジンの良さを、100%生かしたクルマではないということになる。以前、某評論家は同じクルマに直6とV6を設定していた日産に「V6の良さを生かさないのなら、エンジンなんてなんでもいいと思う」と述べていたが、まさに次のクラウンもそういった面があると言える。しかし、これにはトヨタらしい理由があるようだ。特にこのクルマがクラウンという点が大きい。クラウンはトヨタにとってはドル箱であり、またそのお客もクラウンはこういうクルマという信念のようなものを持っている根強いファンも多い。そのため革新的なモデルを嫌うし、その中にはやっぱり直6でなくてはという人もいるのだという。そういう理由から、突然すべてV6に変えてしまうのはリスクが大きいという判断が下されたのだろう。とりあえずメインエンジンの3.0LのみV6エンジンとするのが濃厚だという。あとのマイルドハイブリッド、ターボエンジン、4WDの2.5〜3.0Lエンジンはすべて直6、場合によってはFRの2.5Lも直6でいくらしい。次期クラウンはあくまで直6がメインのモデルであり、本格的にV6化されるのは、次の次ということになりそう。ということは、来年デビューというマークIIやアリストなどもどこまでV6化が進むのか微妙なところである。