三菱に復活はあるのか


8月はグランディスが1,500台しか売れていないという。5月に発売した新型ミニバンがすでにモデル末期かと思うような販売というのは、ちょっと信じられないというところであろうか。昨年発売したコルトも、好調なコンパクトカー市場の中で、22位という結果では、それほど売れているとは言えない。三菱の中で好調なのはeKシリーズのみで、その他は伸び悩んでいるというのが実情のようである。なんというか、やはりという気もする。グランディスは昔の三菱ならだいぶ売れただろうが、現状では特に選んでもらえるような所があると思えない。決して悪くないが、だからと言って三菱にしかないものがない。三菱自身「安くても欲しくないメーカーとして三菱を6割以上の人が上げた」とわかっているのなら、もっと個性があったり、他とは違う部分をアピールするようなクルマを造らないといけないのではないか。コルトもグランディスもごく普通のクルマである。これなら、別にトヨタでいいんじゃない?日産もホンダもあるし、という話になってしまう。私は極論を言えば、三菱ブランドは軽自動車と商用車のみにして、乗用車はまったく新しいブランドに変えてしまった方がいいと思っている。三菱ブランドのイメージダウンは相当深刻なもので、これが復活するまで会社が持たないのでは?と思う。だったら、ブランドだけでも一新して、少量生産メーカーとして出直しする道を考えるべきだろう。その中で、評判を高めて行って復活することもできると思う。確かな事は今のままではあまり望みがないということである。スバルなどはいい例ではないか。あの規模で多くのファンを掴んで、立派にやっているのだから、三菱ならできると思う。それに三菱にはおもしろい独創性や技術力もある。現状では普通のクルマを作って無党派層とか、他社のお客を奪うことを考えず(かなり難しい)、三菱の濃いファンを満足させるクルマ作りに徹するほうが得だと思う。今のままでは、無党派も興味を示さない、せっかくの濃いファンも満足しない、そんな状況になっていく不安がある。