アルトらしいアルト

9月に入ってから1度も書いていないではないか。この1ヶ月は特に忙しく、毎日のように深夜に帰宅、あるいは徹夜という日も多く、日々の更新だけで手一杯という状況。HITS ROOMをゆっくり書く時間はまったくなく、半分ここを更新することも忘れかけていた。10月の終わりにちょっと大きな出来事が控えているため、今後ますます忙しさが増していく。ここを書くこともなかなかできないと思う。

最近の話題では、スズキから新型アルトが発売となっている。たまたまスズキの前を通りかかる機会があったためちょっとだけ見たのだが、思ったよりもいい。デザインはだいぶ先代と変わり、これがアルトかと思うようなものであるが、その奥底に流れるスピリットはアルトそのものであり、原点に立ち返りじっくりと作られた感じがする。内装も思いのほか悪くなく、これならベーシックなミラに対抗できると思う。しかし、価格は安い。ミラもけっこう安いが、アルトも65万円〜。25年前に47万円として売り出されたアルトが今でも65万円とはこれはグッと買いやすいものであろう。まぁ、65万円の「E」は自家用車にするには簡素すぎるものだが、日常の足として考えればむしろ私は個人的にアルトの「E」はいいかもしれないと思う。軽自動車も高級化が進む中にあるが、元々の原点を考えれば簡素なものでいいと考えることもできる。サイズも手ごろで価格も安く、思いっきり使い倒せる1台としては「E」のMTも魅力的ではないか。ホイールキャップとCDプレーヤーくらい付ければ、私としては十分。原付感覚で乗り回してもいいと思える。しかし、このアルトを見たあとに、スバルR2を見ると同じ軽自動車とは思えない。軽の世界もこれからより大きく2つに分かれていくだろう。あくまでも安くて経済的なものと、軽とは思えないクラスを超えた質感を持つものである。軽の価格も60万円台から、160万円台までと幅広いものだから、その差は大きくなることは想像に難くないが、スズキはあくまでも軽は軽らしくというわかりやすいコンセプトでいいと思う。その反面スバルのような小規模なメーカーはプレミアム路線で、こちらもユーザーを獲得できるだろう。ダイハツはどちらにも手を出しているという感じか。スズキはダイハツに比べてインテリアの質感や、先進技術で遅れをとっているといわれることがある。それは確かにそういう面はあるだろうが、そういったわかりやすい技術も大切ではあるものの、安く作ることそのものも立派な技術なのである。また、このアルトを見る限り、インテリアもだいぶ良くなっていると感じる。スズキは今後アルトを中心にモデルチェンジサイクルを4年とし、時代にあった新型をいち早く投入するという。いよいよスズキも本格的に新型車を多く投入し、軽No.1の座を死守することになりそうだ。