新型シビック

新型シビックが9月に発売されるが、噂のように日本で販売されるシビックは、4ドアセダンのみになるという。すでにヨーロッパでは5ドアが公開されているが、そのスタイルはまったく新しい車である。個人的にフロントグリルのないマスクが、ちょっとエグすぎる印象があり、気に入らないのだが、全体的なプロポーションはまずまずかっこいいし、リヤもいいんじゃないかと思う。ホンダにしてはデザインまともじゃないですか。近年、あまりホンダ車でこれはいいというデザインの車は1つも出てこなかったから、このシビックは期待できると思ったところ、日本への導入はないという大変残念な話である。確かに、シビックは売れなくなった。しかし、それはフィットがシビックの市場をすべて奪ったのではなく、シビックという車そのものの魅力に原因があったのだと思う。やはりシビックを求める人は、ミニバンのようなシビックではなく、スポーティなシビックを望んでいるだろう。そういう意味では、今回のこの決断は理解できない部分がある。セダンは、5ドアとは違い、フロントもリヤも別物となっている。フロントは少しインスパイアに近いイメージだ。リヤはどこか先代シビックフェリオを彷彿とさせる。しかし、ボディサイズは4540/1750/1430とひとまわり大きくなり、3ナンバーボディとなる。日本ではアクセラと真っ向勝負という形になるだろうか。インテリアは、このクラスとしては質感はまぁまぁ高そうな雰囲気はしている。しかし、これもいかにもホンダらしい内装で、オデッセイ以来続く、ちょっとごちゃごちゃした操縦席!といった感じのインパネで子どもが喜びそうだ。特に、真ん中に大きなタコメーターがあり、その上にデジタル式のスピードメーターがあるあたり、まさにゲーム機感覚だ。この新型シビックに搭載されるエンジンは1つである。今回新開発された直列4気筒1.8L SOHC i-VTECエンジンがそれである。このエンジンは、140ps/17.7kgmを発揮。5速ATとの組み合わせで、燃費は17.0km/L。もちろんSU-LEV認定を受けている。その他、5速MTも設定される。4WDについては情報がないが、おそらく設定されるだろう。そして、シビックハイブリッドも同時発売となる。こちらのハイブリッドシステムは、基本的に現行モデルと共通ながら、エンジンを3ステージVTEC化。1.3Lながらパワーを95psにアップ。同時にモーターのパワーもアップさせ、システム出力は115ps/17.0kgmと、1.8L車並のものとしている。燃費は31.0km/L。ラインナップは、シビックがエントリーグレードの「B」をスタートに、メイングレードになると思われる「G」、そして上級装備を設定する「GL」、スポーティ色を強めた「S」の4グレード。このうち「G」のみに5速MTが設定される。ハイブリッドは「MXB」と「MX」の2グレードが設定される。ボディカラーは、ホワイト、シルバー、ブラック、レッドなどを中心に、グレー、ブルー、パープルなどが用意される。価格はベースモデルが160万円前後で、メインは180万円前後とやや強気。アコードとの棲み分けはどうなるのだろうか?