センチュリーロイヤル

38年ぶりに一新される皇室専用の御料車トヨタが100億円もの開発費を投じて開発した「センチュリーロイヤル」が1台5,250万円で納入されるらしい。この価格はもちろん破格である。この「センチュリーロイヤル」は、セダンタイプの通常仕様が5台作られ、プラス1台がワゴン風ボディの寝台車、そしてもう1台の計7台が作られるそうだが、この1台はトヨタが保管するものだろう。この車、6台を5,000万円で売ったとしても3億円。単純計算でトヨタとしては97億円の赤字である。まぁ利益1兆円の企業にとって、97億円など我々の97円程度の痛さしかないのだろうが、これも皇室御用達、皇室専用車を作るトヨタという箔と、ブランドイメージアップの一環と考えれば、お安いものかもしれない。気になる「センチュリーロイヤル」という車だが、その全貌はもちろん明らかではないが、情報によると、ベースとなっているのはセンチュリーとのこと。しかし、超ロングホイールベース化などに関連し、中身はだいぶ異なるものになっているらしい。ちなみにリヤサスペンション回りはセルシオのものが流用されている。搭載されるエンジンは、国産唯一のV型12気筒5.0Lエンジンとなるが、もちろん専用チューニングにより、かなり押さえ込んでいるセンチュリーのものと比べてパワーもトルクも格段にアップしているらしい。トランスミッションは6速ATと考えるのが自然だろう。ボディサイズは巨大で、テストコースを並走していたレクサスGSが、まるでコンパクトカーのように見えたという話も出ているほど。この「センチュリーロイヤル」は、今年の東京モーターショーに出品される予定だというから、我々もこの御料車の内装を見れることになるかもしれない。とはいえ、乗ることは一生ない車だ。