パノラマルーフ

最近の流行といえば、パノラマルーフがある。昨年の日産ラフェスタで登場して以来、今年に入ってホンダエアフェイブにも採用され、10月発売のトヨタラクティスにもパノラマルーフがオプションながら設定される。そして、次期エスティマにもパノラマルーフが採用されるという。このパノラマルーフは、屋根がガラス張りになっているといえばわかりやすいのだが、利点としては明るく開放的というものだろう。そして、景色がたくさん見えるからそれなりに楽しさもありそう。しかし、このパノラマルーフは必要ないという意見も聞く。

例えば、明るい分ライトアップされ、車内が外部からよく見える。トラックやバスなどからまる見え。よってサンシェードを閉めたままになるのがオチ。確かにプライバシーガラスなんてものが人気の現代には逆行するかのような装備である。そして、雨などですぐに汚れて中からも汚さが気になる。手入れが面倒、その結果サンシェードを閉めたままになるのがオチ。これも事実だろう。それに夏場ではエアコンの効きがどうしても悪い&日差しが熱くて苦痛(古くはトヨタセラなんて車も熱さが尋常ではなかったが)結果サンシェードを閉めたままになるのがオチ。これは確かにけっこうつらい。ガラスの多い車は私も経験があるが、はっきり言って夏は日差しが暑くてたまらなかった。また、走りの面でもこんな重いものを屋根にのせて走るなんて良いことなんてないという人もいる。これは走り命の人にとっては大切なポイントだ。もうひとつ、こういう装備というのは、サンルーフでもそうだが、最初のうちだけ喜んで使っていても、だんだん飽きて興味がなくなるという人間らしい部分も考えておかねばならない。 この辺のことを十分に検討した上で、購入しなければ、結局いらなかったということになりかねない。

ちなみに私自身は、この装備は一時的な流行であって、すぐにその流行も終わると思っている。そして、個人的には別に欲しいとは思わない。私はサンルーフ大好き人間なのだが、それでも選びたいとは思わない。それは私にとって一番重要なことは、風を感じることができないからである。サンルーフは開くからいいのだ。日光が入り、明るいことも大切だが、運転している時に空を見ることはできない。サンルーフは外の風を感じられる。だから欲しいと思えるのだ。だからこそオプションしたいのであって、ただのガラス張りの屋根なら、必要ないと思う。まぁ、この辺は運転者第一なのか、同乗する家族第一かによっても違うが、ラフェスタのパノラマルーフは7万円。割とお得な気がするが、エアウェイブは10万円、そしてラクティスは14万円もする。これだけのお金を払うなら開くようにしてくれと言いたいのである。そして、このルーフがあることによって、サンルーフのオプションがないのもいただけない。パノラマルーフよりサンルーフのオプションを先に設定すべきだと思うのは私だけだろうか。