スパシオに7人

Hits2005-09-18


先日のとある帰り道。大人7人でカローラスパシオに乗るという素晴らしい機会に恵まれた。これはレポートせねばならない。私は喜んで3列目シートに乗り込むことにした。スパシオといえば、国内の数ある3列シート車の中でも、おそらくもっとも狭い3列目を持つモデルだろう。この3列目シートは完全に子ども用。実用にならないものと言ってもいい。そこまで無理をして3列目を装備する必要があるのか?と思ってしまうが、それでもすべての席が中途半端になってしまい、結局3列シート仕様がほとんど売れなかった初代スパシオより、割り切った現行モデルの方がいいとは思う。今回乗った現行スパシオも普段は完全なる2列シート車として使われており、乗り込むにあたって3列シートを引っ張り出したというような感じだ。

スパシオの3列目には、デビュー当時にショールームで座ったことがあった。その時にはとにかくものすごく狭く、とても乗っていられないという印象だった。しかし、実際に乗って移動すると、また違うのではないかと思ったのだが、結果的に結論は変わらなかった。15分程度だからなんとか我慢はできるものの、とても長時間の移動は耐えられるものではない。とにかく一番困るのは足の置き場がないこと。それから、座高の高い私は頭が天井にくっついて押さえつけられたような状態になる。どんな姿勢をとっても苦しい。だが、意外と横幅については気にならなかった。思ったよりシートの幅はあるようだ。さすがに大人7人も乗ると、1.5Lエンジンは非力感を感じるものの、それでもよく走っていたように思う。改めて1.5で十分だなとチェックが入る。気になった点といえば、ブレーキが不足気味というところだろうか。大人が7人乗ると、1.5tに届こうかという車には、やはりそれなりに強化したブレーキが欲しい。スパシオに限らないが、コンパクトカーをベースにした3列シート車は、7人乗車時でも安心感のあるブレーキ性能を維持できるようにしてもらいたい。

まぁ、私自身はあまりコンパクトな3列シート車を魅力的には思っていないが、それでも今回のように緊急時に乗れるというのは、それはそれでいいのかなと思う。普段は格納して2列シート仕様として使っていればそれほど3列目があることによるマイナス点はないし、車の用途が広がるという意味でもそれなりに購入のポイントにはなるかなと思う。しかし、やっぱり安全面では・・・・。乗っていて、やっぱりここが一番危険なシートだと思った。