トヨタbB

東京モーターショーに出品されている「bBコンセプト」は、来年1月に発売される新型bBということになる。既報の通り、この新型bBはダイハツと共同開発となっており、ベースとなるプラットホームも現行のヴィッツとは異なり、パッソ、ブーンのものを使用。生産もダイハツの池田工場で行われる。ダイハツブランドでの販売は今のところはっきりしないが、YRVの後継車として発売される可能性もある。パッソのプラットホームを使ったのは、トヨタいわく「若者に買ってもらえる価格にするため」とのこと。現行はやや割高感もある価格設定だったから、新型はより身近な価格となることを期待したい。ボディサイズは全長が195mm短くなった以外はほぼ同じ。3800×1690×1635(mm)となる。ホイールベースは40mm延長の2540mm。室内は室内長がやや短くなった以外は現行のまま、すなわち1915×1420×1330(mm)となる。最小回転半径は縮小し、4.9mとなったのは嬉しい。スタイリングはうまくbBのイメージを引き継いでおり、誰が見てもbBの新型という印象を受ける。やや斜めのリヤビューはアメリカンなイメージがあり、少しクラシカルな印象もある。

グレードは1.3Lエンジンを搭載する「S」と、1.5Lエンジンを搭載する「Z」の基本は2つ。これに「Xバージョン」がそれぞれ設定され、1.5Lの「Z」には最上級グレード「Qバージョン」も用意される。装備は、「S」でもオーディオがオプションであること以外には基本的な装備は設定されており、現行でも好評のイルミネーション付のカップホルダー、プライバシーガラス、キーレス、4スピーカーなどを標準装備。それから後席のリクライニング機構、ソファのようにくつろげる「まったりシート」なども装備される。「Xバージョン」には、15インチアルミホイール、専用エアロパーツ、フォグランプ、本革巻ステアリング、専用メーターパネル、ファブリック巻ドアトリム、シルバー調パネル、6スピーカーなどが追加装備される。1.5L「Z」は、電動格納ドアミラー、時間調整式ワイパー、オートエアコンなどが追加され、「Xバージョン」は上記と同じ装備が追加される。上級の「Qバージョン」には、キーフリーシステム、インパネ照明、アームレストコントローラー、サブウーハー付9スピーカー、CDオーディオ、イモビライザーなどが装備される。ボディカラーは全8色で、ホワイト、ブルーイッシュホワイトパールマイカ(X/Qバージョン専用)、シルバーメタリック、グレーメタリック、ブラックマイカメタリック、ダークレッドマイカ、イエローグリーンマイカメタリック、ダークブルーマイカが設定される。

搭載されるエンジンは、1.3LがK3-VE型(92ps/12.5kgm)となり、1.5Lは新開発の3SZ-VE型(109ps/14.4kgm)。エンジン型式的にややこしいが、すべての元はダイハツ設計のSZ型エンジン。そのため、K3-VEも3SZ-VEもベースは同じエンジンと考えていいだろう。環境性能は最高レベルの4つ星(SU-LEV)となり、10/15モード燃費は、1.3Lが16.4km/L、1.6Lが16.0km/Lとなる。トランスミッションは、全車で4速ATとなる。なお、4WD車は全グレードに設定があるようだが、こちらは全車1.3Lのみとの組み合わせになる。価格は、トヨタを信じれば、若干下がるはずだ。