トヨタエスティマ

来年1月に発売予定の新型エスティマは、東京モーターショーハイブリッド版が出品されている。この新型エスティマハイブリッドの開発も着々と進んでいるようだが、ハイブリッドの発売は来年の後半になる模様。まずは、通常のエスティマが発売となる。スタイリングはフロントがショーモデル風にデコレーションされているが、基本的にはあんな感じ。インテリアも基本的なデザインは見ることができる。

新型エスティマはキープコンセプト。大きくイメージを変えることはなく、エスティマらしいモデルチェンジとなっているが、常に新しいミニバンのスタイルを提示しつづけたエスティマということを考えると、今回のモデルチェンジには少し物足りなさも感じてしまうかもしれない。新型エスティマは現行モデルと同様に、直列4気筒V型6気筒の2つのエンジンを用意する。このうち、4気筒は現行モデルでデビューとなった2AZ-FE型。細かい部分の改良が加えられて、新型では170ps/22.8kgmを発揮する。これにSuper CVT-iが組み合わされ、10/15モード燃費は12.4km/L(FF)にアップ。これに対して、V6モデルには新開発の2GR-FE型の3.5Lエンジンが採用され、パワーは280ps/35.0kgmにまでアップ。6 Super ECTが搭載されて、燃費は9.8km/Lとなる模様。環境性能は全車SU-LEVとなる。

グレードはベーシックモデル「X」、そして高級感を演出する「G」に、エスティマの売れ筋となるスポーティな「アエラス」の3つを基本とする。これに加えて「アエラス」には「G」に近い高級感をアピールした「Gパッケージ」と、現行の「アエラスS」のようなスポーティさに磨きをかけた「Sハッケージ」が新設定される。乗車定員は「X」のみ8名設定で、あとはすべて7人乗りのキャプテンシート仕様と、8人乗りが選べる。「X」「G」「アエラス」には、サイドリフトアップシート仕様もカタログモデルとして設定される。装備は、「X」にリヤスポイラー、プライバシーガラス、フォグランプ、ドアミラーターンランプ付電動格納ミラー、シーケンシャルシフトマチック、スライドドアイージークローザー、スマートエントリー&スタートシステム、6:4分割チップアップセカンドシート、6:4分割床下格納式サードシート、左右独立温度調整式フルオートエアコンなどが装備される。「G」には「X」に対して、16インチアルミホイール、ディスチャージヘッドランプ、コンライト、オプティトロンメーター(マルチインフォメーションディスプレイ付)、本革+木目調ステアリング+シフトレバー、クルーズコントロール、パワースライドドア(両側)、木目調パネル、2列目3列目ドアトリム木目パネル、ダブルラッセルシート表皮、運転席パワーシート、ロングスライドコンソールボックス(7人乗り)、3列目センターアームレスト、リヤオートエアコンなどが追加される。

スポーティな「アエラス」には「X」に対して、専用サスペンション、17インチアルミホイール、専用エアロパーツ、ディスチャージヘッドランプ、パワースライドドア(助手席側)、本革巻ステアリング+シフトレバー、オプティトロンメーター、黒木目調パネル、ジャガード織物シート表皮などが追加される。「Sパッケージ」には、18インチアルミホイール、専用アンバー照明オプティトロンメーター、専用3本スポーツ本革巻ステアリング、両側パワースライドドアなどを追加する。「Gパッケージ」には「G」と共通のアイボリー系のインテリア、マルチインフォメーションディスプレイ付オプティトロンメーター、本革+木目調ステアリング+シフトレバー、茶木目調パネル、両側パワースライドドア、クルーズコントロール、ダブルラッセルシート表皮、運転席パワーシート、サードシートアームレスト、リヤオートエアコンなど「G」と同等の装備が追加される。

ラインナップは「X」が2.4Lのみとなり、あとの全車には2.4Lと3.5Lが設定される模様。4WDはアクティブトルクコントロール4WDとなる。ボディカラーは「X」と「G」に、ホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーメタリック、ダークレッドマイカメタリック、シルキーゴールドイカメタリック、ダークブルーマイカ、ライトブルーマイカメタリックの6色が設定され、「アエラス」系にはホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーメタリック、ミディアムシルバーメタリック、ブラックの4色が設定される。価格は、ほぼ現行モデルと同じく「X」が250万円前後〜の設定となり、売れ筋の「アエラス」が270万円〜から。ただし、V6モデルは3.5Lとなっているため、現行より少し値上がりしそうである。