日産プリンスロイヤル最後の勇姿

昨日、紀宮さまこと黒田清子さんの結婚式が行われたが、長年住んだ皇居から結婚式場である帝国ホテルまでの移動の映像を見ると、なんとプリンスロイヤルに乗っているではないか。天皇皇后両陛下は特別仕様(防弾仕様、専用シート表皮などを特別装備)のトヨタセンチュリーで向かわれたようだが、やはり主役は特別待遇ということだろうか。しかし、現役生活38年の日産プリンスロイヤル。すでに引退が決まった今となっては、その姿を公の場で見るのは、今回が最後となるだろう。ご存知の通り、皇室専用車は来年、トヨタ製のセンチュリーロイヤルに順次切り替わるためである。そんなわけで、ついつい感傷的な気持ちでテレビの映像を見てしまった。しかし、このプリンスロイヤルというクルマ。特別な行事の時のみに出現するクルマというわけではなく、少なくとも昭和天皇の時代には日々の移動に使われていたようである。先日、NHKアーカイブズを見ていたら、皇居内の移動に昭和天皇が乗られていた。今の天皇陛下はおそらくセンチュリーで移動されているものと思われるが、しかし、この38年間プリンスロイヤルはかなり働いたものと思われる。本当にお疲れ様と言いたい。新しいトヨタセンチュリーロイヤルは、5.0L V型12気筒に6速AT。日産プリンスロイヤルは排気量は勝る6.4L V型8気筒(3速ATというのは秘密だ・・・)。しかし、センチュリーロイヤルはどんな乗り心地なのだろうか。やはり40年もの間があれば、劇的に良くなったなと天皇陛下も思われるのではないだろうか。いや、プリンスロイヤルに乗ったことないからわからないですけど。