小耳に挟んだ情報

最近、カレンダーを含めて最新情報が少ないじゃないかとお叱り(は受けてません)を受けそうなので、簡単に今入っている近い将来の動きについてお知らせしておきます。

まず、一番近いのは5月16日のトヨタシエンタのマイナーチェンジ。このMCでは、主にフロントマスクが変更され、現行モデルのかわいらしい顔つきから、若干精悍な顔つきに変わるとか。主にフロントグリルの変更で、印象が変わるようだ。そして、ママに向けて売っていたシエンタだったが、昨今の家族構成、経済事情からか、パパユーザーの数も割と多いということで、専用のエアロパーツなどを装備した「Sパッケージ」が設定されるのもニュース。その他にも人気装備となっているプラズマクラスター、ターンシグナル付ドアミラーなども装備される。ボディカラーは、ホワイト、ブラックマイカ、ラベンダーマイカメタリックが廃止され、代わりにグレーメタリック、ライトグリーンメタリックが設定。これらは、おそらく同じ工場で作られているラクティスと同じ色だろう。

5月29日には、日産プレサージュがマイナーチェンジを実施する。あまりにも平凡なスタイリングと素っ気無いインテリアで、販売は低迷していたが、今回のMCで挽回する本気度が伝わってくる。まずフロントマスクはヘッドライト、エンジンフード、グリル、バンパーなどが一新され、特にメタル調のグリルはムラーノそっくりの顔つきに変化。若返りを図っている。また、内装も大幅に手が加えられ、チャッチいセンターメーターを廃止し、3眼タイプのスポーティな自発光メーターを装備。中央部はシルフィに似たデザイン、レイアウトとなるが、メタル調パネルが追加され、質感はシルフィ以上に見える。また、ティアナのように助手席側にも木目パネルが貼られ、質感の向上は目覚しい。メカニズム面での変更はなく、2.5Lと3.5Lというエンジン構成も変わらないが、グレード構成は「250XE」「250XG」「250XL」の3つに加え、「250ハイウェイスター」「350ハイウェイスター」の計5つのグレードとなる。これまでは「XV」という標準仕様に3.5Lが設定されていたが、今回のMCでスポーティさを明確に打ち出すため、ハイウェイスターに3.5Lを設定という形に変えられた。ボディカラーはホワイトパール(3P)と、サファイアブラック(P)のみが残り、新色として、ブリリアントシルバー(M)、フレアレッド(PM)、ディープカシス(P)、ルナブルー(TP)、アイアン(M)の5色が加えられ計7色の予定。現在ギリギリ1,000台、時々3ケタクラブのプレサージュ。今回のMCで2,500台以上コンスタントに売れるようにしたいという。

6月12日には、新型エスティマハイブリッドが発売。こちらは、基本的にはE-Fourというシステムも変わらず、レクサスGS450hやハリアーハイブリッドのようなスポーツ性のための、ターボ的モーター利用という考え方ではなく、プリウスのような経済性重視の実用志向ハイブリッドカーとなる。そのため、ベースとなるエンジンも2.4L直4の2AZ-FXEと変わらないが、エンジン単体のパワーは150ps/19.4kgmにアップ。プリウスからはじまったハイブリッドシナジードライブ化で、前後のモーターのパワーも大幅にパワーアップされ、フロントモーターが、143ps/27.5kgm、リヤモーターが、68ps/13.3kgmとなる。ハイブリッドの場合、これがそのまま合計されるわけではなく、システム出力と呼んでいるが、これは197馬力と、V6-2.5L級のパワーとなるが、モーターの力強いトルクを加味すれば、実質3.0Lに匹敵する動力性能を身につけていると言っていいだろう。気になる燃費は、10・15モードで20km/Lに達するというからビックリだ。エクステリアでは、エスティマに対して、ブルースモークのヘッドライト、リヤコンビランプ、専用のフロントグリル、アルミホイールなどが装備され、差別化はされるが、それほど大きなものではない。グレードはエスティマと共通して、「X」と「G」が用意され「X」には実用上十分な装備が、「G」にはアルカンターラシート、HDDナビ、パワースライドドアなどが標準装備される。「G」には8人乗りのほかに7人乗りも設定される。ボディカラーはエスティマの「X」または「G」と同じホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーメタリック、ブラック、ライトブルーマイカメタリックが設定されるほか、ハイブリッド専用色として、ライトパープルマイカメタリックの計5色となる。価格は大きく先代と変わらないはずで、340万円前後から用意されるだろう。通常のエスティマ「X」の4WDに比べて70万円は高い計算となるが、同じ「X」でも装備はハイブリッドの方が良く、専用装備も追加され、3.0Lに匹敵する性能を備えていると考えれば、事実上のエキストラは30〜40万円くらいと考えてもいいのではないだろうか。


☆その他のニュース☆

5〜6月に、ダイハツから新型コンパクトカー「COO(クー)」が発売予定。海外モーターショーで発表されたトヨタbBをベースとしたダイハツ版bBが、この「COO」である。bBのようにミュージックプレーヤーということを売りにはしないと思われるが、「COO」にだけしか装備されない装備や機構もあるようなので要チェックである。bBよりも大人向けの顔。私、個人的には「COO派」です。CMは篠原涼子というウワサが流れていますが、くぅなら倖田來未を使いなさい。

それから、夏前にはダイハツから新型軽自動車「ソニカ」がデビュー予定です。これは、昨年の東京ショーに出展された「SKツアラー」の市販バージョン。外観はフロントを中心に現実的なものとなっているが、内装はほぼあのまま(カラーコーディネイト等は変わるだろうが)登場するという。ダイハツは、このソニカをスポーティ&プレミアム路線の車種と位置付けているようで、月販目標は2,000台と控えめな様子。その分価格も軽自動車としてはお高いものとなるのだろう。搭載されるエンジンは、新開発KF型のターボチャージ付きで、トランスミッションCVT。2WDと4WDが用意され、ラインナップは2つというから、アトレーワゴンのように「R」と「RS」となるのが有力か?

そして、同じく軽自動車の新顔としてスバルからプレオの後継車「ステラ」が発売。従来の予定では、今年の後半〜来年初頭に発売予定だったが、活性化する軽自動車市場を尻目に、「R2」の意外な失敗?もあり、大幅に前倒しし、7月までには発売されることになったという。「ステラ」はプレオの後継車というだけあり、簡単に言えばスバル版のライフであり、ワゴンRであり、ムーヴであるという、いわゆるハイトワゴン系なのだが、コンポーネンツのほとんどは「R2」から流用され、一部情報ではインパネもほぼ共通という。スタイリングも老若男女に受け入れられそうなオーソドックスなデザインを採用(といってもゼストほどダサダサ路線ではないようだが)。個性では「R2」には負けるが、広い室内と高い実用性に、スバル独創の4輪独立懸架サス、4気筒エンジンなど売りどころはたくさんある。今のところ、はっきりとした情報は入ってないが、メインとなるのは「R2」にも搭載されているDOHC AVCSエンジン。そして、廉価仕様にSOHC。スポーツモデルにはスーパーチャージャーが搭載される。だが、一部情報によると、マイルドチャージエンジンも用意されるという情報もあるが、この辺は未確認である。トランスミッションはNAエンジンには5速MTも設定されるだろうが、基本的に全車i-CVTを採用。なお、このステラの発売後もプレオはビジネス向けの「F」とバン「A」のみ継続生産される。

その後には、そろそろスズキとフィアットが共同開発した、コンパクトカー(SUV風)の「SX4」のデビューが来そうだが、これについてはまだ詳細はまったく入っていない。スズキ側としては、1.5Lエンジンを搭載することは明言しているが、日本仕様には1.8Lも存在するのではなかろうか。